今回はポートフォリオのリバランスについて考えてみます
結論から言うと、
僕のような低所得者はリバランスなんて小難しいことはいらないです
そもそもリバランスとは何かについてですが、
この記事でも書いているように、
自分のポートフォリオの構成要素の配分比率をあらかじめ決めておき、
その配分比率が崩れたときに決めてある配分比率に組みなおすことです
なぜ理想の比率に保つ必要があるのかというと、多くの場合ポートフォリオの構成を決めるまでに、
自分にとって最も効率の良い利益を出せると考えてポートフォリオを組んでいるはずです
その効率の中には、利益だけではなく下落・暴落時といったリスクを見込んだ上で、
ポートフォリオ全体で見たときにその下落に耐えうる、想定の範囲内で資産の目減りが収まることも見越して、
組んでいるはずです
そのため、その比率を大きく崩すことは自分の対策が機能しなくなるということなので、
自分が事前に打っている手を最大限に発揮させるためにリバランスは必要だと言えます
今の僕のポートフォリオを例にして考えてみます
今の僕のポートフォリオはこの比率になっています(資産としての比率です。持ち株数ではありません)
SPY:VTI:IBM=59.0:33.7:7.3
キリが悪いので、僕の理想が60:30:10で運用することが理想だと仮定しましょう
(僕の理想はまだ決め切れていないのであくまでも現時点です)
そしてこのとき、現時点で理想から少しづつバランスが変わっているので、
それぞれの比率を理想になるように構成銘柄を売買することで理想値に修正します
ここでこの記事で書いていたことを考えてみてください
損を減らすためには、売買するときは最低10万円からやることが必要だということでした
つまりこの配分比率を修正するためには、それぞれの銘柄での取引価格が10万円を超えるようでなければ、
やるべきではありません
たとえばこのポートフォリオをトータル100万円で運用していたとして、
60,30,10万円で運用していたものが、59万,33.7万,7.3万になったからといって、
VTIを3.7万円分売却するのは損だということです
これは手数料が高いだけではなく、利益を確定して発生した分の税金まで差し引かれてしまいます
これでは3.7万円の利益だったものがより小さくなって手元に残る結果となります。
そのうえ利益の3.7万円を使ってVTI・IBMを買おうものなら、さらに手数料を支払うことになり、
最終的には総資産が100万円を切ってしまっている可能性すらあります
売買を繰り返すほど資産を減らしてしまっているのです
このような事態を避けるためには、どのようにすればよいでしょうか?
それは比率が落ちた銘柄を買い増しすることでバランスを保てばよいのです
ただし、購入時でも手数料はかかってしまいます。なので、10万円以上の購入を行う必要があります
今理想の比率を 6:3:1 としていて、現時点で 59:33.7:7.3 になっているので、
単純に理想通りにしようとすると、(IBMを最低10万円分購入する必要があるので)2倍ずつの購入ということになります
計算すると、 120:60:20 になるように購入すればよいことが分かります
・・・現実的に考えてムリですね?
これは低所得者であればあるほど買い増しだけで理想の比率を保とうとすることが難しいことがわかります
そもそも100万円を用意するだけでも大変なのに、さらに100万円を追加で用意するなんてことはムリです
今書いた例は僕のような低所得者の場合です
100万200万程度ならいくらでも用意できる、というような人は頻繁にリバランスをすることはいいのではないでしょうか
しかし、このような金額を用意することができない人の場合(できない人のほうが多いと思っていますが)、
理想のポートフォリオを作成するのではなく、少しづつ各銘柄を買い足していって、
結果的に理想のポートフォリオの比率に近づけることを目指せばよいのです
このときの少しづつというのは、何度も言っているように最低10万円ごとの買い足しです
10万円貯まるごとに買い足してもいいかもしれませんが、最も効率が良いのは45万円以降です
なるべく大きい金額での購入を目指しましょう
そして、理想の比率ができたところでまたその比率を壊しましょう
いいんです、どうせ大して大きい金額でもないのですから
そして、今度はその総資産の倍額で理想のポートフォリオを作成することを目指すようにしましょう
そのようにしているうちに、きっとあなたは想定よりもはるかに早いペースでお金が運用されているはずです
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