今回はセクターについて考えてみます
そもそもセクターとはなんでしょうか
単純に調べると扇形とか記憶装置の最小単位とかの説明が出てきます
資産運用におけるセクターとは「市場に参加している企業を業種ごとに分類分けしたもの」です
つまり、金融業や情報技術産業といったものをセクターと呼ばれているものということです
当然企業の分類別の項目なので、アメリカや日本ということです特有のものではなく、すべての市場にあります
今回は僕がメインで運用を考えているアメリカ市場、特にS&P500市場のセクターについてみてみます
まず、S&P500のセクター構成比は以下の通りです(2018/11/30時点)
(出典:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス)
一番大きい構成セクターは情報技術、一番小さい構成セクターは素材であることがわかります
特に上位3セクターで50%(49.4%)を占めていることが目につきます
このことから、S&P500は上位3セクター、つまり、
情報技術・ヘルスケア・金融系企業の株価の変動影響が特に大きいことが想像できます
極端な話をしてしまえば、この3セクターの動向に注意することが効率が良いということです
(この各セクター毎の構成上位銘柄がどんなものがあるかを調べてみたいのですが、
いまいち良さそうな資料が見つかりませんでした・・・
すべての銘柄から抜き出すしかないのかな・・・簡単にわかる方法があれば教えてほしいです
時間があるときに全銘柄から各セクター上位を抜き出すか辛いけど)
12/22 追記
各セクター毎の上位銘柄の見方が分かりました。普通に見られるサイトあったわ・・・
これについては別途記事に起こしたいと思います
そして、S&P500は各セクターごとに資産を運用することもできると思われるんですが、
(例えば、S&P500ヘルスケアセクターのティッカー(商品名)はS5HLTH)
僕が使用しているSBI証券ではこのようなティッカーはありませんので、日本ではできないのかもしれないですね
その代わりといってはなんですが、ヘルスケアセクターで運用したいようであれば、
VHTというようなティッカーもあります
(これはVanguard社のものですが、その他の企業からも同じような内容のティッカーが出ています)
これは、S&P500のヘルスケアセクターではなくて、アメリカ市場全体のヘルスケアセクターで運用するものなので、
微妙に異なりますが、動きの傾向自体は変わりません
S&P500が右肩上がりなので、ヘルスケアセクター自体も右肩上がりですね
S&P500の中でも特にこだわりがあるようなセクターがあればそのセクターに集中投資することも考えてもいいかもしれません
分散という観点から言うと、あくまでもS&P500で運用した方がいいと思いますが、
S&P500の成長を支えてきたセクターを中心に複数のセクターに資産を投入するという方針であれば良いのではないでしょうか
正直、素材(Materials)や不動産(Real Estate)が成長に寄与していると断言はし難いです
素材チャート
不動産チャート
・・・思ったよりも似たような形をしていますね
すべてのセクターを見たわけではないですが、全体としてこのような右肩上がりなのであれば、
やはり全体で運用できるS&P500インデックスでの資産運用が良いでしょう
別の機会でこのセクター毎のこれまでどのように成長していたかを見てみることにします
今資産運用の方針で迷っているような方は、セクター別にどの分野が伸びるかを考えてみて、
自分が伸びると確信できる分野で運用し続けることも良いかもしれません
△今後の活動の励みになります。応援していただけると幸いです