この記事で書いていましたが、
S&P500を構成しているセクター毎のチャートを見てみようと思います
各セクターだけではなく、投資信託(今回はVanguard)の対応するセクターの運用はS&P500のものと
異なる動きをしていないかを併せてみてみようと思います
すべてのセクターを見ようと思いますが、思っていたよりも見にくくなってしまったので、いくつかのセクターずつ見ていきます
今回は情報技術、ヘルスケア、金融セクターです
また、注意点としてVanguard社のセクター設定日は2004年からなので、比較期間は異なってしまいます
そのため、正確にすべての期間でS&P500と同じ動きをしていたかは見ることができません
個人的にはそれぞれの月ごとのデータを取得して相関を見てみたいと思っていますが、
僕にはこのデータを取得することができませんでした・・・
プログラムができる人は自分で取ることができるのかな、今後そういった技術を身につけられれば改めて見たいと思います
その時は、取り方の手順でも書いてみたいですね
今回の大元になるS&P500のチャートがこちらです
S&P500の歴史は長いので、それぞれのセクターの比較は2000年以降のチャートと見比べることにします
それでは各セクターがどのような推移をしていて、S&P500とどの程度動きが違っているのか見てみましょう
情報技術セクター
まずは情報技術セクターです
Vanguard社のVGTは設定日(運用開始日)が2004/1/26です
相関係数が計算できないので、数値的にどれほどずれているか明確にわかりませんが、
見た感じでは相関係数は限りなく1に近いのではないでしょうか
また、S&P500とVGTのどちらの動き方も2009年に1度落ち込んでいるのが分かります、リーマンショック後のタイミングですね
この図からS&P500とVGTはほぼ同じ動きをしていることが分かり、
現時点ではS&P500に投資をすることは、情報技術セクターに投資をすることと意味的には同じであることが予想できそうです
ヘルスケアセクター
次にヘルスケアセクターです
Vanguard社のVHTは設定日(運用開始日)が2004/1/26です
VGT同様、相関係数が計算できないので、数値的にどれほどずれているか明確にわかりませんが、
見た感じ相関係数は1に近いであろうことが見て取れます
VGTとの大きな違いは2008年のリーマンショック後にそれほど下落をしていないことですね
これは大きな違いだと思います
S&P500との相関がそれなりに高そうではありながら、S&P500で経験しているリーマンショックによる下落が、
S&P500のヘルスケアセクターだけに投資をしていれば下落をせずに安定して運用できていたことが期待されるからです
さらに、グラフからはVHTでは最低値から最高値までは4倍以上の差があることが読み取れますが、
S&P500では4倍弱程度の差しかないことが読み取れます
(しか、とは言え4倍は相当大きいので気にするほどではないと思いますが)
このことからS&P500に投資をするよりもヘルスケアセクターに対しての投資だけにした方が効率は良いかもしれません
分散という観点からはやはりS&P500に投資をしたほうが良いですが、今後もこの傾向が変わらないと考えられるならば、
ヘルスケアセクターで良いでしょう
もっとも、今(2018/12)起きている世界同時株安は下落しているので、
どこまでS&P500・VGTと差が出てくるか興味深いところですね
VGTほど下落をしないのであれば、ヘルスケアはやはり安全セクターだと考えられるのではないでしょうか
金融セクター
最後に金融セクターです
Vanguard社のVFHは設定日(運用開始日)が2004/1/26です
相関係数が計算できないので、数値的にどれほどずれているか明確にわかりませんが、
見た感じ相関係数は1に近いであろうことが見て取れます
VGT、VHTとの大きな違いは
2008年のリーマンショック時に最大の下落をしていて、それ以降の最高値はリーマンショック前とほぼ変化なし
ということですね
リーマンショックではVGT,VHT以上の下落を経験していながら、それ以降の伸び方もあまり良くないです
最低値から最高値までは2倍近くの差がありますが、その他の2つは4倍近くあったことを考えても、
あまり2倍という点に魅力を感じることはなさそうです
S&P500のチャートとも相関はそれほど高くは無さそうなので、
金融セクターはあまり資産運用、投資には向かなさそうなセクターですね
このセクターに資産を投じるのであればS&P500に任せておいたほうが良さそうです
以上3つのセクターについて見てみました
今回の記事ではいったんここまでとして、次回以降の記事でその他のセクターを見てみようと思います
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