ロボアドを使ったことをなぜ後悔(失敗)してしまうのか

お金について

前回の記事の続きです

ロボアドで損した話 -【THEO】
皆さんはロボアドバイザーいわゆるロボアドをご存知ですか? 僕の印象としてはここ1年くらいで認知度が上がったのではないかなという感じです 僕もこの1年の間にロボアドという単語を聞いて存在を知りました フィンテックが流...

 

そもそもなぜ自分でロボアドを使うことを決めたのにも関わらず後悔してしまうのでしょうか

僕の損をした経験から、後悔してしまった理由を考えるとこれらが挙げられます

  1. 自分で銘柄を選べない
  2. 運用方針を決めることは質問に答えるしかない
  3. 運用方針の微調整ができない
  4. リバランス頻度が高い
  5. 構成銘柄の売買頻度が高い
  6. 手数料が高い

 

これらはあくまでもTHEOでの感想なので、ほかのロボアドは違う部分があるかもしれません

しかし同じ部分は少なからずあると思うので、ロボアドに完全に任せることがどうしてあまり良くないと僕が考えているのか、

参考にしてみてください

 

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1.自分で銘柄を選べない

もちろん自分で銘柄を選ばないことがロボアドの大きなメリットなので、

これを言ってしまったら、そもそもロボアドを使うこと自体がダメだということになりかねないのですが、

自分で勉強してみた後だと「これは買わないかな」という商品が購入されていることがあります

 

初めは問題ないんです

そもそも銘柄なんて聞いたこともないものばかりなので、どういった銘柄を買っているのか、

その銘柄はどのような内容になっているのかをなんとなくわかるので、良いと思います

 

ただ、少し分かるようになると、ほんの少しどうゆう運用をしたいかを考えるようになると、

その構成銘柄の中に自分にとって入れたくないものが入っていたりします

しかし、これはその特定の銘柄単品だけを売却することができないのです

これは売却だけではなく、特定の自分が欲しいと思った銘柄だけを購入することもできないのです

 

なかなか辛いですよ、大事なお金を預けているのに自分で中身を編集することができないというのは

しかも自分の選択が後から正しかったと分かってしまったりすると、なおさら辛いです

 

2.運用方針を決めることは質問に答えるしかない

運用方針とはロボアドの場合、簡単な質問に答えて自動で決めてくれるものです

例えばTHEOの場合はこのような質問があります

これは無料診断の画面ですが、確か本番時の画面も同じだったと思います

これを入力すると、こんな方針が提案されます(入力値によって変わります)

この方針を株式(グロース)じゃなくて、債券(インカム)中心に保守的に運用したい、

と思っても質問の回答を変更して自分の意図に合うようになるまで試すしかなさそうです

運用方針は個人によって目標・目的が違うのでもう少し編集できるようになってれば良かったのかなと思います

もしくはこの方針に決めた理由でも記載していればまだ納得してこの方針を受けいれられたかもしれませんが、

まぁ今さら思っても仕方ありませんが

3.運用方針の微調整ができない

2の内容と被ることではありますが、

上で見てもらった円グラフですが、こんな風に出されると「まぁこういうものなんだろう」と思ってしまうのではないでしょうか

僕は少しグロース増やしたいなとか登録時に思いましたが、

この提案された内容についてどう思おうと変更することはできません

これ結構致命的だと思うんですが、自分の考えは一切入れられないんです

登録当時はまぁそんなものかと思いましたが、いや、ダメでしょ?

もしかしたら僕が変更方法知らないだけかもしれませんが、変えられません

株式は長年所持し続けることでリスクが下がると考えられているにもかかわらず、グロースの部分は67%です

僕の年齢を考慮したらもっと多くてもいいんじゃないかと思いますが、THEOにはそんな要望は通じませんでした

THEOの場合は10年後を目途にした予想成績を出してくれますが、僕らの年齢なら30年所持とかを考えるんじゃないかな

そんなこともあり、微調整ができないことは勉強をはじめた後に結構後悔しています

 

4.リバランス頻度が高い

リバランスというのは、自分の持っている商品の量を自分が見積もっている量に調整しなおすことですね

リバランスについてどこかで書きたいですが、ここでは簡単に

 

例えば自分の方針として、株:債券=50:50で持っていたいと考えるとします

このとき、株の銘柄をVOO、債券の銘柄をTLTと決めて運用を開始するとします

ポートフォリオは全体のバランスを考えて作るものなので、株と債券の価値を同じであることを保つようにします

翌年、株の価格が上がり債券の価格が下がっていて株:債券=60:45になるとします

すると、構成が50:50から離れてしまっているので、これを債券を15増やすか、

株を10売って債券を5買うかなどして、構成を50:50に戻すようにします

これをリバランスと言います

 

リバランスを行うというのは当然売買が発生することになるので、手数料や利益が出ていればその分の税金がかかります

(THEOの場合は、手数料がかからないみたいですが)

そのため、リバランスが多ければ多いほど利益が小さくなっていきます(税金がかかります)

 

そして、THEOのリバランス頻度がどの程度かというと、1ヶ月/1回です

これはとても頻度としては高いと感じます

そもそもTHEOでは10年間運用することを考えているにもかかわらず、

リバランス頻度が1ヶ月ごとっておかしいと思うだろ普通

世の中にはデイトレーダーなんて呼ばれてる人は毎日売買を行っているようですが、

それにしても多いんじゃないでしょうか

せめて3ヶ月/1回か僕なら6ヶ月/1回かなと考えています

これから10年20年30年と持ち続けるつもりで購入していますからね、

売買頻度は少ないに越したことはないでしょう

 

5.構成銘柄の売買頻度が高い

これもリバランスの話にはなるのですが、

これは構成比を修正するのではなくて、構成銘柄を修正します

先の例ではVOO・TLTの構成比率だけでしたが、今度はVOO・TLTを

丸ごと変更するか検討すると言っていますまじかお前

頻度はグロースのみ3ヶ月/1回、インカム・インフレヘッジは1ヶ月/1回とのことです

さすがに頻度が高すぎるんじゃないか

そんなに変更する必要があるならそもそも選んだ銘柄が間違ってるんじゃないのか

当然丸ごと変更になった場合、その分のすべての税金がかかることになるので利益はかなり減ります

一部変更だとしてもそれなりの額になるのではないでしょうか

 

何度も言いますが、

これから10年20年30年と持ち続けるつもりで購入していますからね、

売買頻度は少ないに越したことはないでしょう

 

6.手数料が高い

THEOを使う上で避けられないことは投資一任報酬です

これはユーザの代わりに売買するから報酬を少しちょうだいってことですね

それ自体は自然なのでいいと思いますが、その費用が問題です

THEOの場合、年間預かり資産額の1%です

実際これしか費用がかからないので安いような気もしますが、

自分で売買していた場合取引手数料が結構かさばるんですが、それほど売買をしない前提であれば、

気にするほどではありません

一方THEOでは取引手数料はかかりませんが、預かり資産額の1%という固定費用がかかります

これは結構痛いと思います

そもそも取引手数料自体は個人でやればそれほどかからず、口座維持も無料なので、1度購入すれば費用はないのですが、

THEOは毎年費用がかかってしまいます

これが10年とかになってしまうと、1割が経費としてかかってしまうのでかなり利益を圧迫してしまいます

10年後の9割でそれほど稼げているのであれば問題ないですがね(おそらく個人でもそう変わらない気もします)

 

7.最後にひとこと

これらの6つの理由からロボアドを使ったことを僕は後悔してしまいました

しかし、これまでの理由があっても投資に関心をもつという意味では非常に有用だと考えています

使い方自体は非常に簡単なので、書類関係のめんどくささだけを乗り切れば大丈夫です

書類関係のめんどくささは個人でやるときでも必要ですからね

これから利用することを考えている人は、ロボアドをきっかけの一つとして考えてみてはどうでしょうか

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