さて、前回の記事では資産運用をするときに注意をすることとして、
自分の軸、つまり、
一度購入した商品を絶対に売らない
ということが、大事だということを書きました
なぜなら状況が良くなっても悪くなっても、
一度売ってしまったら後悔する結果が目に見えているからです
資産運用に興味を持ちはじめた程度の人が、周りの意見に流されて、
(自分にの都合にとって)良く見える情報で売買を繰り返すことは悲惨な結果しか待たないことが、
わかってもらえたのではないかと思います
今回は、私がもう一つ大事だと思うことを書きます
それは、
買うことを決めた商品に対して買い増しを継続する
こと、です
これがなぜ大事なのか、前回と同じ100万円を例にして考えてみます
100万円で商品を購入したとし、この商品の1年後の変動幅が10%だったとします
このとき、そのままただ持っているだけであれば翌年には 90万円 – 110万円 になっています
その翌年にはどうでしょうか
最高金額と最低金額はそれぞれ、
最高金額:110*1.1 = 121(万円)
最低金額:90*0.9 = 81(万円)
2年前とは大きく金額が異なっていますね
ここで、今回の題材の買い増しを行ってみた場合を考えてみます
例えば、1年後には追加で10万円分を購入したと仮定すると、翌年には 90万円 – 110万円 にそれぞれ+10万円を追加し、
100万円 – 120万円 分を購入していることになります(単純計算のため、商品の時価を考慮に入れていません)
その翌年にはどうなるでしょうか
最高金額:120*1.1+10 = 142(万円)
最低金額:100*0.9+10 = 100(万円)
この計算だけを見ると買い増しを行った場合には、
20万円を使っても最高金額は+21万円、最低は+19万円となっていて、
10%の下落が続いていた場合には恩恵を感じないかもしれません
ですが、前回の記事でも見たこのグラフを見てください
(出典:世界経済のネタ帳 ダウ平均株価の推移)
歴史を見ると、景気が悪くなったときがあってもその下落は永遠に続くことはありません
ましてや、その時点での時価を上回ることが今後絶対にできないなんてこともありません
かならずどこかのタイミングで回復し、それまでの最大値を上回ろうとします
もしタイミング悪く景気がこれから悪化しようとしているタイミングで商品を購入し、すぐに価値が下落したとしても、
買い増しを継続していた場合、一番得なタイミングで商品を購入できる可能性があります
買い増しを続けることを決めている以上、そのタイミング(底値)で購入できる可能性は飛躍的に高まるのではないでしょうか
少なくとも一番の底値ではなくとも、底値に近いタイミングで購入ができるはずです
一方、一番得なタイミングで買うことを期待してタイミングを待ち続けた場合、
どこがそのタイミングかを判断できずに、結局想定よりもかなり高い価値で購入してしまう可能性があります
この場合は、タイミングの判断ができずにいるせいで、底値に近いタイミングですら購入ができない可能性は相当高いのではないでしょうか
そうではないという意見はもちろんあるでしょうが、実際に自分でその判断を適切にできるでしょうか
ムリです、まず間違いなく機会を待ち続け、なにもせずに時間だけが過ぎていくはずです
しかし、実際に買い増しを続けることは難しいことだと思います
景気が上がっているときには、買い増しもしやすいと感じるかもしれませんが、
景気が悪くなっているときに、さらに買い増しをするというのは、メンタル的にもつらいはずです
しかし、景気が悪くなっているときにこそ、買い増しをしやすく感じられなければなりません
なぜなら、自分で決めた絶対にぶれない軸として、
・購入したものを売ることはしない
・定期的に買い増しを続ける
と決めた以上、それが値上がりすると確信し購入を決めているはずだからです
この軸がぶれるような状態になってしまうと、その後の状況に関係なく後悔する結果になってしまいます
軸をぶらさないということは、後悔をしないためです
どんな結果になったとしても、このルールで運用を行っているのだから今こうなるのは当然だ、
と思えなくてはいけません
いちいち小さなことを気にしていると、周りの雑音が必要以上に聞こえてしまい、大抵のことは続けられなくなります
軸をぶらさないことで、今の自分の商品の価値がいずれ伸びて、目標金額になるのを待ちましょう
それだけであなたの人生は運用をはじめた時よりも、大きく良い方向に変わっているはずです
△今後の活動の励みになります。応援していただけると幸いです