経済成長率とはそもそも何かということを考える

お金について

前回の記事でお金を勝手に殖やしていくためには、

経済成長率の良い国を投資対象として資産運用を行うことで達成できるということを書きました

 

そこで、経済成長率とかGDPとかいった言葉が出てきましたが、そもそもこの言葉の意味はご存じでしょうか

正直聞いたこともあるし、何となくわかっているつもりではあるけども、

説明をできる方はあまりいないのではないでしょうか

 

それほど詳細に知らなくても資産運用を行うことはできるし、

よく知ってる人がこうゆう風に言ってるんだし大丈夫でしょ、という人もいるのではないかと思います

 

ただ、せっかく自分で資産運用を行うことを決めているのですから、

これからの自分の運用は自分である程度は決められるようになったほうがいいと思っています

いろんな情報を集めてその結果を聞いて、自分で考えた結果だと思っているかもしれませんが、

それらの意味が理解できていなければ、おそらく自分で決めた気になってるだけだと思いますよ

 

と、まぁそんなことはどうでもよく、説明に入りましょうか

 

まず、改めて経済成長率の求め方はこの式です

経済成長率 = (当期GDP – 前期GDP)/ 前期GDP

それではそれぞれの単語を見ていきましょうか。コトバンクによると、このような意味みたいです

経済成長率:一定期間における国民経済の規模が拡大する速度。

GDP:国内総生産。国内で新しく生産された商品やサービスの付加価値の総計。

いやー・・・さっぱりわからんですね

なんとなく経済成長率については、経済規模の拡大速度と言っているのでわかりそうではありますが、

商品やサービスの付加価値の総計ってのがとても分かりにくいですね

 

式から分かるように、理解できなければならないのはGDPについてです

このGDPを分かりにくくしている付加価値の総計というのは、つまりは粗利です

販売金額から仕入れ値を引いた金額ですね

これをすべての国内企業で合計したものがGDPになります

このとき、国内の外国企業の粗利も含んで計算をします

自企業で商品を販売する際に素になるものを仕入れ、加工したものを仕入れ値以上で売る、

この差額分がを付加価値と言っているわけですね

最近は付加価値という言葉が非常に使われるような印象がありますが、

仕入れたものをそれ以上の値段で売るときにはどんな加工をしますか、ということですね

 

付加価値とだけ聞くと何か特別なことをやらなければいけないような印象を受けてしまいますが、

それほど深刻に受け止める必要はないということですね

僕はこの言葉に大学時代、就活時代にとても悩まされましたが今思えばなんてことはない話ですね

自分に付加価値とか言ってる人間を相手にする必要はなかったと思います

自分がなにができるかを相手に伝え、これから何ができるようになっていきたいかを伝えるだけでしたね

わざわざ難しく伝えているだけの本質を伝えられていない人間だったんだなぁと思います

 

話を戻しましょう

要するにGDPとはどれだけ利益を上げることができていますかということを聞いているわけです

 

そして、 (当期GDP – 前期GDP) / 前期GDP の部分についてですが、

ここは去年と今年の利益の差はいくらくらいですか、その差分は去年の何%でしたか

ということを聞いているわけです

これらのことを踏まえると、

経済成長率がプラスということは、 当期GDP – 前期GDP > 0 の状態であることなので、

今年は去年よりも利益を多くすることができました、というわけですね

 

ただし、単純にこの計算をしてしまった場合、利益だけが増えてしまっていて、

従業員の給料に反映されなければ働き続ける人はいなくなってしまいます

なので従業員の給料はその分増えていると仮定します

すると、販売する側もお金を持っている人が増えるので、値段を少し高くすることで利益をより多くしようとします

この値段の高さが物価変動と呼ばれるものであり、去年と今年の値段の差分の割合が物価変動率と呼ばれるものです

この物価変動率を当期GDPから引いたもの、 ((当期GDP – 当期GDP×物価変動率)- 前期GDP) / 前期GDP の計算をしたものが、

実質経済成長率と呼ばれるものです

物価変動率を考慮しないものは名目GDPと呼ばれていますが、景気指標を判断するときに使われるものは実質経済成長率です

 

そして実質経済成長率がプラスということは、

物価変動率よりも利益のほうが大きい(((当期GDP – 当期GDP×物価変動率)- 前期GDP) > 0)ということになるので、

去年よりも国として稼ぎが多いということができます

このことから、企業に入ってくるお金が去年よりも増え、従業員の給料を上げられる可能性が大きくなり、

その結果販売される商品の値段を上げる循環が作られます

これがインフレの原因です

一方、実質経済成長率がマイナスということは、去年よりも国としての稼ぎが小さいことになるので、

企業は翌年も経済成長率がマイナスになることを恐れ、給料の値上げに踏み切ることは難しくなります

同様に商品の値段を維持しても売ることができないので、企業は値下げで同じ量を売ろうとします

これがデフレの原因です

 

今の日本は実質経済成長率がプラスにも関わらず、物の値段は変わることがほとんどありません

これは貰えるお金が増えてもそのお金が市場に回らないためです

お金が増えても使われないために市場は停滞したままを保っていくことしかできない理由ですね

 

しかし、インフレは良いものという印象を持ちますが、

常にインフレが続いた場合値段は上がり市場に出回るお金の量は増えますが、今度はお金の価値が下がってしまいます

そこで、中央銀行や政府にお金の量をコントロールすることでお金の価値が下がらず、

生活が豊かになるように調整することが期待されるわけです

 

最後は少し話が逸れてしまいましたが、実質経済成長率とGDPについてわかってもらえたでしょうか

なるべくわかりやすい言葉で説明したつもりではありますが、分かりにくかった部分、僕の認識が間違っている部分など

気づいた部分があれば教えてもらえると嬉しいです

 

 

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